自宅の中で犬を飼っている人に多いのが、ハウスを設置せず、つねにフリーで過ごさせたりしているというもの。
ふだんはフリーにしていてもかまいませんが、留守番や外出、もしもの入院時などを考えると、ハウスに入るトレーニングはぜったい必要なんです。
ハウスを購入したら、さっそくトレーニングを始めて、愛犬をハウス好きな子に育てましょう!
💗留守番上手になる
💗来客時のマナーがアップ!
💗いっしょにドライブや旅行が楽しめる
💗入院や災害時も安心して過ごせる
この記事でわかること
犬を家族として迎えた初日からハウスへ

犬が家にきた初日からハウスで過ごさせることが大切です。特に順応性が高い子犬のうちからいつもハウスにいれておけば、自然とそこが自分の居場所だと認識するようになるのです。
もともと子犬は1日の大半を眠って過ごすので、子犬のうちから習慣づけておけばハウスにいれることはそう難しいことではありません。かわいい子犬をかわいがりたいあまりにハウスから長時間出した生活を続けていると、順応性が高い時期にしつけトレーニングのチャンスを逃してしまいます。
ハウスで過ごさせる習慣をつけるには、家に家族として迎えいれた数日間が勝負といっても過言ではありません。放し飼いは愛犬の問題行動の原因にもなりますので、いつもハウスでおりこうに過ごせる犬にするための大切な最初のステップです。
犬は狭い場所が好き。ハウスは必ず用意しよう
犬の行動習性は、人間のそれとは違います。犬をハウスに入れることを「あんな狭いハウスに閉じこめるなんてかわいそう!」などという人もいますが、これは大きな勘違いで人間の感覚的なものなんです。
もともと巣穴のような狭い場所を好む犬にとって、ハウスは誰からも侵害されることのない、ひとりで落ちついて過ごすのに最適の空間だからです。
ハウスにいる習慣のない犬は、自由に動きまわれるところがすべて自分の居場所だと考えています。放し飼いの犬はけっして自由な犬ではなく、自分だけの居場所をもたない気の毒な状態であるということを覚えておきましょう。
ですので、犬が誰にもじゃまされることなく、心休まる場所としてハウスを積極的に活用しましょう!
入院時や災害時など、もしものときに必ず役に立つ

ハウスに慣れさせるトレーニングをしておけば、ハウスの中にいるときはリラックスして待っていてくれるので、留守番中や来客時も安心。
また、病気で入院することになったときなども、ケージで過ごすことに慣れていれば、ストレスを抱えずにすみます。「ハウスの中は落ちつけていいなぁ」と犬に思わせることを目標に、少しずつ慣れさせていきましょう。
具体的なハウストレーニングのやり方
Step1:おやつでハウスに誘導
無理やりハウスに入れると、犬は「閉じこめられてこわかった」という印象が強く残り、ハウスがキライになってしまいます。
最初はおやつを使って「中に入ったらいいことがあった」と印象づけるところから始めましょう。
ハウスにおやつを入れておき、「中におやつがあるよ」とさし示して中へ誘導する
中に入ったら、扉は閉めずに開けたままで犬をほめる。これを何度も繰り返しましょう
Step2:すすんでハウスに入る子に!
おやつが置かれたハウスに入ることに慣れたら、今度はおやつの誘導なしでも中に入れるように練習します。
ハウスの前に座って、黙っておやつを見せてあげてください。「どうすればこのおやつがもらえるんだろう?」と考えさせることで、自分からハウスに入るようにします。
扉を開けたケージの前でおやつを見せてあげ、黙って犬の様子を見守る
👉Point!
このとき誘導のしぐさはしないこと!
「どうすればこのおやつがもらえるんだろう?」と犬に考えさせてください。
とびついてきても無視して待ちます。
犬が自分からケージの中に入る。
頭を入れるだけでもOKとします
手に持っていたおやつをあげます。
外に出てきたら無視して、中に入っているときだけおやつをあげましょう
👉Point!
入る瞬間には「ハウス」と声をかけます。
これをくり返せば、言葉の指示だけでハウスに入れるようになっていきます。
中に入っていることに慣れたら扉をしめ、扉ごしにおやつをあげてほめる。
1分ほど中にいさせてから、外に出してあげましょう
中で過ごす時間を徐々にのばす。
コングやガム、おもちゃを中に入れておくと、楽しく過ごせます
指さしでダメなら、おやつを並べてハウスへ誘い込もう

手でハウスの中に誘導しても中に入ろうとしないなら、作戦を変えてみましょう。
ハウスの前におやつを点々と並べておき、犬を誘惑するのも有効です。ハウスの中にはさらに特別なおやつを入れておけば、「中に入ったらいいことがあった!」と認識させます。
夜鳴きには絶対付き合っちゃだめ!心を鬼にして無視
新しい環境にきた犬は、はじめのうちは夜鳴きをすることもあります。
どうしても気になってしまいつい声をかけたり、抱いたりしてしまいがちですが、ここでは放っておくことが大切。ここで犬にかまってしまうと、いつまでも夜鳴きする子になってしまいます。
就寝時にはハウスは寝室においても大丈夫。つねに人の気配を感じられる場所においておくことで、犬も安心して過ごすことができます。それでも夜鳴きしてしまっても、心を鬼にして無視しましょう。
いつでもハウスで過ごせる習慣をしつけることは、おりこう犬の第一歩。
家に迎えた初日は、だれでもわが子をフリーにしてずっとかわいがっていたいものですが、ここで放し飼いにせず最初からハウスで過ごさせるしつけトレーニングをおこなっていくことが大切なポイントですよ(^^)
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